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目の疲れ(眼精疲労)には「タウリン」や「ビタミンB12」配合の目薬がおすすめ
目の疲れが気になる時や、目の代謝改善を目的とした市販(OTC)目薬には、タウリンやビタミンB12が配合されたものがおすすめです。これらの成分が目の疲れにどのようにアプローチするのか、その特性と期待される作用について詳しく見ていきましょう。
✅ 成分ごとの特性
■ タウリン(Taurine)
- 分類: アミノ酸誘導体
- 期待される作用:
- 目の細胞の活動を助け、組織の修復をサポートすることが期待されます。
- 目の疲れの緩和や、角膜の健康維持を助ける目的で配合されます。
- 特徴:
- 肝機能改善薬にも使用される成分であり、比較的安全性が高いと考えられています。
- 目の乾燥や疲れを和らげる目薬に多く配合されています。
■ ビタミンB12(シアノコバラミン / Cyanocobalamin)
- 分類: 水溶性ビタミン
- 期待される作用:
- 視神経の健康維持や機能回復を助けることが期待されます。
- 目のピント調整機能に関わる筋肉(毛様体筋)の働きを整え、ピントが合いにくいといった目の疲れを和らげることを目的とします。
- 特徴:
- 成分そのものが赤い色をしているため、目薬も赤色をしています。
- 「目のピントが合いにくい」「近くを見ると目が疲れる」といった症状を感じる方には特におすすめできる成分です。
✅ 目の疲れ(眼精疲労)へのアプローチ
眼精疲労とは: パソコンやスマートフォン、読書などの長時間使用により、目の疲れが慢性化し、十分な休息をとっても回復しにくい状態を指します。
タウリンやビタミンB12は、以下のような眼精疲労の主な原因に対して、その働きをサポートすることが期待されます。
✅ 主な市販(OTC)目薬の例(タウリン+ビタミンB12配合)
✅ 目薬選びのポイント
- 目の充血も気になる場合: ナファゾリン塩酸塩などの血管収縮剤が配合されている製品を検討してみてください。
- 刺激に敏感な方、コンタクトレンズの上から使いたい場合: 防腐剤が無添加の製品や、低刺激設計の製品、コンタクトレンズ装用中に使用できると明記されている製品を選びましょう。
- 本格的に目の疲れ対策をしたい場合: ビタミンB群やタウリンが複数配合されている、総合的な処方の製品がおすすめです。
✅ 補足:目薬の使用上の注意
- 一般的に、1回1〜2滴、1日3〜6回が目安とされていますが、製品ごとの用法・用量を必ず確認してください。
- 防腐剤が配合されている目薬は、開封後1〜2か月を目安に使い切ることが推奨されています。
- コンタクトレンズを装着したまま使用できるかどうかは、製品の添付文書やパッケージに記載されていますので、必ず確認してから使用しましょう。
ご自身の目の症状に合った目薬を選ぶことで、より効果的なケアが期待できます。もし症状が改善しない場合や、気になる症状が続く場合は、早めに眼科を受診してくださいね。