市販薬OTCは「成分」と「含量」が大事です

薬剤師は市販薬OTCを「パッケージの言葉」では選びません

ドラッグストアに並ぶ市販薬OTCの箱には、
「せき」「鼻水」「発熱」「頭痛」など、
症状が大きく書かれているものがたくさんありますよね。

実は薬剤師はその表の言葉だけを見て薬を選ぶことはありません。ルナもその一人です。

🧴ルナは「成分」と「含量」を見て選びます

市販薬OTCを選ぶときに、ルナがまず見るのは、
パッケージの裏や側面に書かれている小さな成分表示です。

そこには、お薬に入っている有効成分と、それがどれくらいの量入っているかが書かれています。

たとえば風邪薬を選ぶ場面では、

  • 咳だけなのに、鼻水や熱に効く成分がたっぷり入っていると「これは今の体には余計かな」

  • 抗ヒスタミンの影響で眠くなりやすい薬が入っていると「今日は仕事があるから避けた方がよさそう」

  • 本当に欲しい成分が、しっかり入っているかどうか

そんな風に、一つ一つ中身をていねいにチェックしていきます。


💊「せき」「鼻水」などの表現は、あくまで参考程度

もちろん、「せき」「鼻水」などの言葉は、薬に詳しくない方でも手に取りやすいように工夫されたものです。

でも、そこだけ見て選んでしまうと、自分に合っていないお薬を選んでしまうことも

たとえば、「せきに効く」と書かれている薬でも…

  • しっかり咳を止める成分が入っているもの

  • 実は咳の成分は少しだけで、鼻の成分がメインのもの

など、同じような表示でも中身はまったく違うことがあるんです。


💡今のあなたに、本当に必要な成分だけを

市販薬OTCには、いくつもの成分が組み合わさっているものが多いです。
でも、症状が一つしかないのに、いろいろな成分が入っているお薬を使うと…

  • 必要のない成分を体に入れてしまう

  • 眠気や胃の負担など、副作用のリスクが増える

  • 思ったほど効果が出ないことも

だからこそ、ルナは、そのときの体調に合った“必要なものだけ”が入っているお薬を選びます。


🙋‍♀️迷ったら、「成分を見る」か「相談する」が正解

「どれがいいか迷っちゃう…」「この成分って何に効くの?」
そんなときは、遠慮なく薬剤師に相談してくださいね。

レジが混んでいて声をかけづらいこともあるかもしれませんが、
薬剤師は、必要なときに頼ってもらえることが何よりうれしいんです。


🌼最後に|ルナからのアドバイス

  • 市販薬OTCは「成分」と「量」で選ぶと、自分の体にちゃんと合ったものが見つかります

  • パッケージの言葉は目安にはなるけれど、それだけでは不十分

  • 成分が多ければよいわけではなく、「必要な成分だけ」が入っていることが大切

  • 成分表示を見るのが難しいなと感じたら、薬剤師にぜひ相談してください

薬は「合うものを正しく使う」ことで、
あなたの体をやさしく、しっかりサポートしてくれます。

これから市販薬OTCを選ぶときの、ちょっとしたヒントにしていただけたらうれしいです。

ルナ

  • ルナ

    ルナ|薬剤師(医学博士)/ 臨床検査技師| 今は都内の大学病院で薬剤師しています。以前はドラッグストアでも働いていました。患者さんと毎日、全力で向き合い、お役に立てるように日々努力しています! 自己紹介 👩‍⚕️ワインとピアノが好きな20代後半。料理作りは好き!! 性格は、自分で言うのもなんですが、周りから優しくて天然と言われます(笑)でも仕事はいたって真面目です✍️ 医療や健康に関すること時々発信していきます🍷🎹 臨床検査技師資格も持っています。 プライベート 一人暮らし。今は彼氏いません(笑)

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