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🩺【薬剤師が解説】子ども用 市販薬の選び方と注意点

~年齢別+年齢区分の基準も解説~

🧒 年齢区分と医学的な定義(参考:日本小児科学会・薬機法)

区分 年齢 定義
新生児 生後28日未満 出生直後の非常にデリケートな時期
乳児 1歳未満 授乳を中心とする育児期
幼児 1歳以上〜6歳未満 心身の発達が進む時期
小児(学童期) 6歳〜12歳未満 小学校入学から思春期前まで
思春期・ジュニア世代 12歳〜15歳未満 成長が著しい過渡期
成人 15歳以上 一般的に「大人用」の薬が使用可能とされる年齢

⚠️ 大人用の薬が使えるのは「15歳以上」からです。15歳未満の方には、「小児用」あるいは「ジュニア」と表記された専用の薬を選びましょう。


🍼【年齢別】子ども用市販薬を選ぶときの注意点


👶 0〜11か月(乳児)

ポイント 解説
🚫 市販薬は原則NG 安全性の情報が不足しており、自己判断での使用は危険です。
🏥 対応 発熱・咳・下痢など、どんな症状でも小児科を受診しましょう。
💬 薬剤師相談 使いたい薬がある場合も、事前に必ず医師か薬剤師に確認を

🧒 1〜2歳(幼児前期)

ポイント 解説
✅ 使用可能な薬 アセトアミノフェン(解熱)、乳酸菌整腸剤など、一部の小児用市販薬が使用可能
🚫 錠剤はNG 誤飲・誤嚥リスクが高いため、シロップ剤・坐薬が基本
📌 注意点 年齢・体重に合った製品か確認し、無理に飲ませない。味や剤形も重要。

🧒‍🦱 3〜5歳(幼児後期)

ポイント 解説
✅ 選べる薬が増加 咳止め、鼻炎薬、アレルギー薬なども対応可能になるが、「小児用」表記必須
⚠️ 総合薬の注意 総合風邪薬は複数の成分が入っているため、成分の重複に注意。できれば単剤を選ぶ。
🍓 服薬の工夫 甘味付きシロップなども多いが、「おいしい=お菓子」にならないよう教育も必要

👦 6〜11歳(学童期)

ポイント 解説
✅ 使用可能薬が多い 鼻炎薬・鎮咳薬・整腸剤など、「小児用」の範囲でほとんどの症状に対応可能
🚫 成分量の誤解 「同じ成分が入っていれば大人用でもOK」は✕。小児用の容量であることが絶対条件
📌 保護者の関与 子どもが自分で薬を飲めるようになるが、管理と指導は大人の責任

👧 12〜14歳(思春期・ジュニア)

ポイント 解説
✅ 対応薬がさらに広がる 多くの薬で「大人と同じ成分・剤形」が使えるようになるが、用量は「小児用」表記があるものを選ぶのが基本。
❗ まだ「子ども」 15歳未満は大人用の市販薬を使用しないことが原則。ジュニア向けの製品が推奨される。
🧾 教育のチャンス 自分で薬を選ぼうとする年齢。服薬管理・副作用の説明を保護者がサポートしましょう。

👨‍⚕️ 15歳以上(成人扱い)

ポイント 解説
✅ 大人用使用可 一般的に、成人用のOTC薬が使える年齢。ただし体重や個人差には引き続き注意。
⚠️ 慣れが落とし穴 使い慣れた薬でも過剰服用・飲み合わせリスクに注意。添付文書を読む習慣を身につけさせる。

🔍 よく使われる主な成分と使用目安

成分名 主な作用 使用可能年齢(目安)
アセトアミノフェン 解熱・鎮痛 生後3か月~(製品により異なる)
クロルフェニラミン 鼻炎・アレルギー症状緩和 1歳以上~
ジフェンヒドラミン 鼻水・眠気作用あり 3歳以上~
ロペラミド 下痢止め 5歳以上~(慎重使用)
セチリジン塩酸塩 抗アレルギー薬(眠気少なめ) 6歳以上~(製品による)

✅ 子どもに薬を使うときの共通注意点まとめ

  • 📦 対象年齢の確認は必須(○歳以上使用可の表記を確認)

  • 🚫 兄弟や親の薬を安易に流用しない

  • 💊 複数の薬の併用で成分が重複しないよう注意

  • 🧒 子どもの手の届かない場所に保管

  • 🩺 長引く・重い症状は市販薬でなく医師の診察を

    🛡️免責事項

    本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、医薬品の使用に関する最終的な判断は、医師または薬剤師の助言に従ってください。体調や体質により薬の効果や副作用には個人差があります。